どんな人に起こりやすい?

手首を酷使すると、“腱鞘炎”を起こすということはよく知られています。指を酷使すると、指の腱鞘炎が生じます。これが“ばね指”です。

更年期の時期や、出産直後の女性に多くみられる症状ですので、指の酷使だけでなく、ホルモンバランスが影響しているともいえます。

他にも、糖尿病等の病気が原因の場合もあります。また、子どものばね指もあります。これは、成長過程で骨と筋肉の成長がアンバランスになるためですから、通常6歳位までには直ってしまいます。

なぜ起こるのか?

どうしてこのような症状が起こるのか、指の仕組みを解説しましょう。

指を動かす筋肉は、腕の肘と手首のちょうど真ん中から手首に向かって伸びています。その筋肉の力を指先まで伸びる腱が伝え、指の曲げ伸ばしします。この腱は、指の第1関節よりに繋がっていますが、その腱が指の骨から離れないように、第2関節前後から伸びる腱鞘(けんしょう)がトンネルのような状態で腱を支えています。この腱鞘を靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)といいます。

腱の伸縮によって指が曲げ伸ばしするので、靭帯性腱鞘の間を腱が行き来します(ベルト通しの間にベルトを通す感じです)。その過程で摩擦が生じ、腱鞘に炎症が生じると、靭帯性腱鞘の間を腱がスムーズに通らなくなります。そして、腱と靭帯性腱鞘の摩擦によって腱の炎症が進むと腱が腫れたり熱を持ったりし始め、痛みを感じ始めます。

また、無理に指を動かすと、引っかかりを感じてポキっと音がしたりします。そしてさらに炎症が進むと、手の指が曲がったまま痛くて伸ばす事が困難になります。

とにかく、指の曲げ伸ばしに引っかかりを感じたら、“ばね指”を疑いましょう。